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入力ファイル編集

入力ファイル編集もekcalとほぼ同様です. 違いは, uvsor-epsilon専用のブロック, ``epsilon''の設定ができる点です. ``epsilon''ブロック編集用 GUIを表示した際にはじめに得られる画面を図 5.59に図示します.
図 5.59: uvsor-epsilonの, ``epsilon''ブロック編集用画面.
Image epsilon_input_epsilon
この画面は``epsilon''ブロックの仕様に従いタブで分割されています. ``epsilon''から設定可能な項目を下記します. 各項目の詳細については, UVSORのユーザーマニュアルをご覧ください.
generalビュー
一般的な設定を行います.
sw_epsilon
onの場合誘電関数の計算を行い, offの場合行いません.
crystal_type
singleとpolyという選択肢があります. polyを指定した場合誘電率の異方性は平均化されているとみなし, 単結晶の平均誘電率を計算します.
print level
出力レベルを指定できます. 数字が大きいほど詳細な出力が得られます.
fermiビュー
フェルミエネルギーに関わる設定を行うことができます.
read Fermi energy
onの場合, フェルミエネルギーを指定する必要があります. offの場合はプログラムが計算します.
Fermi energy
``read Fermi energy''がonの場合, ここでフェルミエネルギーの指定を行います.
photon
電磁波状態の指定を行います.
polar
直線偏光の分極ベクトルを指定します. uxに偏光ベクトルの$ x$成分, uyに偏光成分の$ y$成分, uzに偏光成分の$ z$成分を入力します. 単位は, 任意単位です.
pointing
非偏光のポインティングベクトルを指定します. pxにポインティングベクトルの$ x$成分, pyにポインティングベクトルの$ y$成分, pzにポインティングベクトルの$ z$成分を入力します. 単位は, 任意単位です.
energy
電磁波のエネルギーを指定します. lowにエネルギーの下限値, highにエネルギーの上限値, stepにエネルギーの刻み幅をHartree単位で入力します. 規定値はそれぞれ0.0, 2.0, 0.002です.
transition moment
遷移モーメントの計算オプションを指定できます.
type
遷移モーメントの補正方法を指定します. lでlocal型遷移モーメント(デフォルト), rnでRead and Needs型遷移モーメント補正, ksでKageshima-Shiraishi型遷移モーメント補正となります.
delq
Reads and Needs型遷移モーメント補正のパラメターを指定します. デフォルト値は0.001です.
symmetry
遷移モーメントの対称化オプションを指定します. 対称化を行う場合onを指定します.
band_i
価電子バンドの指定を行います.
band_f
伝導バンドの指定を行います.
BZ integration
遷移モーメント積をブリユアンゾーン内で積分する方法を指定します.
method
積分方法を指定します. tetrahedronの場合リニアテトラへドロン法を, paragolicの場合parabolic smearing法を, gaussianの場合gaussian smearing法を用います. 規定値はparabolicです.
width
gaussianおよびparabolicの場合, smearing幅を指定します. デフォルト値は0.01837451 Hartree(0.5eV)です. この値は半導体や絶縁体では大きすぎるので, 変更することをお勧めします.
spin
電子スピンの指定を行います. bothの場合majorおよびminorスピン状態の電子遷移について, majorの場合majorスピン状態の電子遷移について, minorの場合minorスピン状態の電子遷移にいて積分します. 規定値はbothです.
band gap
バンドギャップの補正を行う場合, scissor operatorとあるテキストフィールドに補正値をHartree単位で入力します.
drude
ドルーデ項計算のパラメターを指定します. なお, damping_factor, conductivity, およびplasma_frequencyはいずれか一つを指定します.
drude
onの場合ドルーデ項とバンド間遷移に起因する誘電関数を計算します. offの場合はバンド間遷移にのみ起因する誘電関数を計算します. 規定値はoffです.
effective_mass
有効質量を, 電子質量単位で入力します.
damping_factor
ドルーデdamping factorをHartree単位で入力します. 規定値は, 0.0036749 Hartree(0.1eV)です.
conductivity
電気伝導度の指定を, $ m/\Omega$単位で入力します.
plasma_frequency
プラズマ振動数を, Hartree単位で指定します.
SHG
第2高調波発生の感受率計算の設定を行います.
process
shgの場合計算を行い, offの場合計算を行いません. デフォルトはoffです.
excitation
仮想励起プロセスの指定を行います. allの場合電子と正孔の励起プロセスを, electronの場合電子励起プロセスのみを, holeの場合正孔の励起プロセスのみを指定することに相当します. デフォルトはallです.
term
共鳴項の取扱を指定します. allの場合基本波および第2高調波の共鳴項を, omegaの場合基本波の共鳴項のみを, omega2の場合第2高調波の共鳴項のみを考慮することに相当します. デフォルトはallです.
dres_cut_off
2重共鳴に対するカットオフの指定です. デフォルト値は$ 10^{-3}$です.

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jkoga 平成22年4月27日