ここで, メニューから``Tools''
``Fermi surface''と選択してください. 第8.12.1節にて説明した, ボリュームデータの等値面を作成するGUI, 図 8.42が得られます.
操作方法などは基本的に同じです. ただし既定の値がフェルミエネルギーになっていること, データの補間の方法が線形になっていること, などの違いがあります.
既定の値がフェルミエネルギーとなっているので, フェルミ面を描くのであればそのまま``apply''ないし``add''ボタンをクリックすればフェルミ面を描画することができます. 図 9.6に, 銅のフェルミ面を描画した例を図示します.
さらに, 複数のバンドがフェルミエネルギーを横切る場合は上記の``reciprocal space''リストには複数のバンドが赤く表示されますが, これらを全て選択し, ``view''ボタンをクリックすれば選択したデータすべてを読み込んだ状態で逆空間ビューアーが起動します. その場合, 第 8.12.1節にて説明したように, ``select data''というリストから望みのデータを選択すればそのデータに対する 等エネルギー面を描画することが可能です. 複数の等エネルギー面のプロパティーを変更する場合は, 電荷密度の場合と同様 ``select isosurface''リストから変更したい等エネルギー面を選択した後に作業を行ってください. 例として, マグネシウムのフェルミ面を描画した例を図 9.7に図示します.