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: 等高線の描画方法 : 電荷密度の可視化 : 電荷密度の可視化   目次


等値面の描画方法

等値面を描画するには, ``Tools''メニューから``charge density''を選び, そこからさらに``isosurface''という項目を選択します. この操作を行うと, 図 8.42の, 等値面描画用GUIを得ます.
図 8.42: 等値面描画用GUI.
Image isosurface_panel

このGUIの利用方法を, 画面に記された数字に則して説明します.

  1. ``select data'': 複数のデータを読み込んだ状態で起動した場合, ここのリストより処理の対象としたいデータを選択します.
  2. ``value'': ここで, 等値面を描きたい値を指定します. テキストフィールドにタイプしてもよいですし, スライドバーから入力することも可能です.
  3. ``select isosurface'': 複数の等値面を描画している場合, ここから処理の対象にしたい等値面を選択します.
  4. ``transparency'': 等値面描画の際の透明度を入力します. 0から100の値を指定してください.
  5. ``normal generator'': シェーディングに利用する法線ベクトルの作成方法を指定します.
  6. ``coloring scheme'': 等値面の描画色の決め方を指定します. 選択肢としては``by color''と``by value''があります. 前者は直接描画色を指定する方法です. 他方後者は等値面の値によって描画色を割り当てる方法です.
  7. ``color map'': ``coloring scheme''として``by value''を選択した場合のカラーマップの設定を行います.
    カラーマップの選択
    リストから, 使用するカラーマップを選択できます. 現在, ``basic'', ``gray scale'', ``red to blue'', ``red scale'', ``green scale'', ``blue scale''をご用意しています.
    カラーマップの逆転
    リストの隣のチェックボックスを有効にすると値と色の関係を逆転させることができます.
    カラーバーの表示
    ``colorbar''ボタンをクリックすると, カラーバーを描画します. カラーバーを非表示にするにはもう一度クリックしてください.
    最小値, 最大値の設定
    ``min''と``max''にそれぞれ値の最小値と最大値を指定することができます.
  8. ``color'': ``coloring scheme''として``by color''を選択した場合の描画色を, ``color''ボタンから起動できる色選択ダイアログからお選びいただけます.
  9. ボタン領域: ここで表示されているボタンには, 次のような機能が割り当てられています.
    apply
    すでに存在する等値面に, 変更を施した場合はその変更を施します. 等値面が画面に一枚も描かれていない場合は等値面を付け足します.
    add
    等値面を追加します.
    remove
    ``select isosurface''リストで選択中の等値面を削除します.
    close
    このGUIを閉じます.

シリコン結晶の電荷密度を描画した例を図 8.43に, さらに値によって描画色を変更し, カラーバーも付加した例を 図 8.44に図示します.

図 8.43: シリコン結晶で電荷密度の等値面を描画している例.
Image si2_charge_isosurf
図 8.44: coloring schemeとして, by valueを採用した例.
Image ACV_isosurface_colorbyval



jkoga 平成22年4月27日