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初期条件の詳細設定

ekcal計算用の初期設定を詳細に行うための手続きを説明します. この手続きは, バンド計算用に設定するのか状態密度計算用に設定するのかで異なってきます. なお, ここで説明する初期化の詳細設定は第6章で説明するBeanShellスクリプトを利用しています. そちらの方も併せてご覧ください.

バンド計算の場合
バンド計算用の詳細設定画面を, 図 5.51に図示します. ここで設定できる項目は, 下記の通りです.
``band_kpoint.pl''による, 対称$ \bm {k}$点の作成
バンド計算を行う対称$ \bm {k}$点のファイル作成を支援するPerlスクリプト, band_kpoint.plの操作を行うことができます. ``boot_kpoint_generator''ボタンをクリックするとband_kpoint.pl制御用GUIが起動します. band_kpoint.pl制御用GUIの詳細は第5.2.3節をご参照ください.
逆格子ビューアーによる, 対称$ \bm {k}$点の作成
バンド計算を行う対称$ \bm {k}$点のファイル作成を, 第 9章にて説明する逆格子ビューアーを利用して行うことができます.
``accuracy''の設定
計算精度に関わる設定を行うことができます. 具体的には, ``ek_convergence''ブロックの内容を編集することができます. 詳しくはPHASEユーザーマニュアルおよび第5.2.3節をご覧ください.
状態密度の場合
状態密度計算用の詳細設定画面を, 図 5.52に図示します.

図 5.51: バンド計算用初期化詳細設定画面.
Image ekcalinit_band
図 5.52: 状態密度計算用初期化詳細設定画面.
Image ekcalinit_dos
ここで設定できる項目は, 下記の通りです.
``accuracy''の設定
バンド計算の場合よりも, ``accuraccy''に関わる設定は多くできるようになっています.
``postprocessing''の設定
状態密度計算の詳細を設定することができます.
特に設定を行わない場合, 次のような設定で初期化が行われます.
matrix_diagonのカットオフ:
PHASEに準ずる
ksampling
mesh法, メッシュの細かさはPHASEに準ずる
smearing
tetrahedron法
状態密度計算方法
tetrahedron法, dE=1.0 $ \times 10^{-4}$ Hartree.



jkoga 平成22年4月27日