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: 実効制御用GUI : ekcal制御用GUI : 情報表示GUI   目次


入力ファイル編集

入力ファイル編集の基本はPHASEとほぼ同様ですが, 設定できる項目はPHASEとくらべると少なくなっています. 通常編集する必要があるのは, 下記の通りです.
``ek convergence''
ekcalの精度の設定です. 図 5.54にek_convergence設定用GUIのスクリーンショットを図示します. この画面を表示するには, ``basic settings''タブをまずクリックし, ついで``ek_convergence''タブをクリックしてください.
図 5.54: ``ek_convergence''を設定するための画面.
Image ekcal_input_ekconv

ek_convergenceには下記の設定項目があります.

max_iteration
$ \bm {k}$点一点あたりの最大の更新回数を指定します. デフォルト値は300です.
num_extra_bands
未収束でもかまわない追加バンドの数を指定します. デフォルト値は2です.
delta_eigenvalue
固有値の許容誤差を指定します. デフォルト値は$ 10^{-15}$ Hartreeです. このデフォルト値は通常小さすぎるので, 必ず変更してください. 半導体の場合$ 10^{-4}$ rydberg程度, 金属の場合$ 10^{-6}$ rydberg程度に設定するとよいでしょう.
succession
計算の繰り返し回数を指定します. デフォルト値は3です.
sw_eval_eig_diff
固有値評価用のスイッチです. ``on''と``off''が選択可能です.
$ \bm {k}$点サンプリング
$ \bm {k}$点のサンプリング法は計算の目的に応じて変更してください. たとえば, バンド計算を行う場合$ \bm {k}$点サンプリング法は``file''とする必要があり, また$ \bm {k}$点ファイルを作成する必要があります(第5.2.1節の初期化で``band''とした場合自動的にそのようになっています). また, バンド計算用の$ \bm {k}$点ファイルを作成するためのPerlスクリプト, ``band_kpoint.pl''を実行することができます. band_kpoint.pl実行制御用画面を図 5.55に図示します.
図 5.55: ``band_kpoint.pl''実行用GUI.
Image bandkpointpl
この画面上からband_kpoint.pl用の入力ファイルを編集し, ``generate kpoints''ボタンをクリックすればekcalが読み込むことのできる$ \bm {k}$点ファイルが作成されます. なお, band_kpoint.plの詳細についてはPHASE TOOLSのユーザーマニュアルをご参照ください.
post processing
たとえば状態密度計算の場合, 状態密度の計算方法を詳細に設定する必要がある場合もあるかもしれません. そういった場合にご利用ください.
そのほか, ソルバーや電荷密度混合法設定用GUIは``basic settings''のタブ上で右クリックすると現れるメニューから対応する項目を選択すれば編集可能となります.



jkoga 平成22年4月27日