next up previous contents
: 点メッシュの作成 : 点エディター : 点エディター   目次

対称点の作成

この機能を利用するには, まず第 9.6節にて説明している表示設定画面の, ``symm. point''ビューから対称点を表示する 設定にしておいてください. この設定の場合は, 対称点が球で表示されます. 球で表された対称点をマウスで左クリックすると``選択状態'' となります. さらに別の対称点を左クリックすると, その$ \bm {k}$点が選択状態となり, さらに一つ前に選択状態であった$ \bm {k}$点 との間に線を結びます. この線が, ``対称線''となります. 選択状態の$ \bm {k}$点を再度左クリックすると選択解除, 何もないところで真ん中クリック を行うとすべての$ \bm {k}$を選択解除する, という操作になります. 図 9.2に, 面心立方格子の第一ブリユアンゾーンにて対称$ \bm {k}$点を順次選択している様子を図示します.

図 9.2: FCC結晶の第一ブリユアンゾーンで対称点を順次選択している様子.
Image kpoints_fcc

望みの$ \bm {k}$点を選択したのち, ``Tools''メニューから``kpoint''を選択します. すると, 図 9.3に図示している 対称$ \bm {k}$点作成画面が得られます. この画面は, まず上部に``enter dk''とありますが, ここに$ \bm {k}$点を作成する間隔を入力します. ついで, 選択した順に$ \bm {k}$点の情報がテーブルに記載されています. さらに画面下部には$ \bm {k}$点作成に利用するボタンが配備されています. ここに配備されているボタンには, 次のような機能があります.

to file
$ \bm {k}$点の情報をファイルへ出力します. その形式は, PHASE Toolsのband_kpoints.plスクリプトの入力と同等です.
generate kpoints
このボタンをクリックすると, PHASEが読み込める形式の$ \bm {k}$点ファイルを作成します. また, ファイルへの保存も行われます.
clear
このボタンをクリックすると, すべての情報がクリアされます.
dismiss
この画面を閉じます.
$ \bm {k}$点の作成は, ``generate kpoints''ボタンをクリックするだけで行うことができます.

jkoga 平成22年4月27日