: 情報表示GUI
: PHASE入力ファイル作成ウィザード
: 計算精度の指定
目次
計算精度設定用GUIで``next''をクリックすると次に得られるのはソルバー/電荷密度混合法の設定画面です. ここでソルバーと電荷密度混合法を
お選びいただけます.
ソルバーと電荷密度混合法の組み合わせは, 現在以下の三種類が組み込まれています.
- slow
- 計算時間はかかりますが, 計算は高い確率で収束します. はじめから最後までDavidson法を利用します.
- moderate
- 計算時間はslowより多くの場合はやいですが, 収束性は若干劣ります. ただし多くの場合問題なく収束することは確認しています. はじめから最後までlm+MSD法を利用します.
- fast
- うまくいく場合ははやく収束しますが, 不安定な場合も多い組み合わせです. はじめ5回はlm+MSD法を採用し, edelta_change_to_rmmパラメターの閾値より収束がよくなった場合にRMM2P法に切り替わります.
通常, ``moderate''が推奨されます. 金属表面や界面のように収束しづらい系はslowを, 単純な化合物半導体のように収束しやすい系はfastをご利用いただいた方がよいかもしれません.
さらに, これらの詳細を変更することも可能です. このような設定は, ``configure''ボタンをクリックした結果得られる画面から行ってください.
特に電荷密度の混合法は収束性に大きな影響を与えますので, 特に収束しづらそうな系は詳細設定を行うことをお勧めします.
図 5.4から``next''をクリックすると, 後処理の指定を行うための画面, 図 5.5を得ます. ここで
行うことのできる設定を, 図 5.5の数字に合わせて説明します.
- DOS: 状態密度の設定を行います. 全状態密度だけでなく, 原子分割局所状態密度(aldos), 層分割局所状態密度(layerdos)の指定を行うことも可能です.
- charge: 電荷密度を出力するかどうかの設定を行います. 全価電子の出力だけでなく, 部分電荷密度の出力の設定を行うことも可能です.
- work function: 仕事関数解析に必要なファイルの書き出しを行うか否かを設定します. 仕事関数解析に必要なファイルを書き出す場合, ``generate output for work function analysis''チェックボックスを有効にします.
これらの設定を行ったあと, ``OK''ボタンをクリックしてください. ここまで行った指定に応じた入力ファイルが作成され, 第 5.1.3節以降で説明する
PHASE制御用GUIを起動することができます.
図 5.4:
ソルバー/電荷密度混合法設定用GUI.
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jkoga
平成22年4月27日