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動画

PHASEのF_DYNMファイルなど, 原子配置が時間によって変化する情報を動画表示することができます. 本節ではこの機能の利用方法を説明します.

動画表示を行うには, まずメニューから``Tools'' $ \rightarrow $``frames''と選択してください. 図 8.39に示す, フレーム制御用GUIを得ます.

図 8.39: フレーム制御用GUI.
Image ACV_frame_manip
この画面を次のように利用して動画を表示します.
  1. 動画表示を始めます.
  2. 「最後のフレームに到達したら逆回しで動画を再生する」機能をトグルします.
  3. 動画表示を止めます.
  4. 次のフレームを表示します. 最後のフレームの場合, 最初のフレームを表示します.
  5. 一つ前のフレームを表示します. 最初のフレームの場合, 最後のフレームを表示します.
  6. 最初のフレームを表示します.
  7. 最後のフレームを表示します.
  8. 動画再生の間, 一回の更新で何フレームスキップするかを入力します.
  9. フレームの番号を入力します. 隣のスライドバーから選択することもできます.
  10. フレームレートの設定を行います.
  11. 後述する, 動画ファイル作成用GUIを起動します.

これらの操作は, 一部キーボードから行うことも可能です. 第 8.6.1節をご参照ください.

動画の例として, Si表面の構造緩和のサンプルを元に作成した動画のいくつかのフレームを図 8.40に図示します. この図では, 原子に働く力の矢印表示も行っています.

図 8.40: Si表面の構造緩和の過程; (a)1フレーム目, (b)10フレーム目, (c)30フレーム目.
Image ACV_frame_example

PHASE-Viewerの中だけでなく, 一般的な環境で観賞することのできる動画ファイルを作成することも可能です. この機能を利用するには, 図 8.39\vbox{\kern3pt\textcircled{{\scriptsize 11}}}の``movie maker''ボタンをクリックし図 8.41 を起動する必要があります.

図 8.41: 動画ファイル作成用GUI.
Image ACV_moviemaker
この画面上から次の操作を行ってください.
  1. ``base directory''領域: ベースとなるディレクトリーを入力してください. ``choose''ボタンをクリックすれば付録A.1.1で説明するファイル選択ダイアログから選択することも可能です.
  2. 連番付きのjpegファイルの接頭部を入力してください. 連番付きのjpegファイルがあれば, AVIMaker(http://yamatabi.que.ne.jp/)などのソフトウェアをご利用いただくことによって動画ファイルを作成することができます.
  3. ``QuickTimeMovie''領域: QuickTime形式の動画ファイルの作成に関わる設定を行います.
    create QuickTime Movie
    連番付きjpegファイルからQuickTime形式のムービーファイルを作成するか否かを設定します.
    delete jpeg files
    QuickTime形式のムービーファイルを作成する場合, 操作が完了した後連番付きjpegファイルを削除するか否かを設定します.
    frame rate
    フレームレートを入力します.
    file name (.mov extension)
    QuickTime形式のムービーファイルのファイル名を指定します. 拡張子は, ``.mov''としてください.
  4. ボタン領域: 動画作成の制御を行います.
    create movie
    設定に従い, 動画ファイル(あるいは連番付きjpegファイル)を作成します.
    view created movie
    QuickTime形式の動画の場合, このボタンをクリックすると内蔵ビューアーで作成したムービーファイルを観賞することができます.
    close
    このGUIを閉じます.


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jkoga 平成22年4月27日