: スクリプトの利用
: ジョブ制御
: 概要
目次
ジョブ監視
PHASEは収束計算を行いますので, 終了時間が正確に予測できるわけではありません. いざ計算を実行してみると, 計算を一旦終了し, 設定を変更した方がよい, という
状況も生じます. このような事情に対応するため, PHASE-Viewerには実行中のジョブを監視する機能が備わっています. 本節ではこの機能の利用方法を説明します.
計算実行中に, 図 5.33の``monitor''ボタンをクリックしてください. 図 6.1に図示している, ジョブモニター画面が現れます.
この画面の各コントロールには次の機能が割り振られています.
- ``select file to monitor''リスト: モニターしたいファイルを選択します. たとえばPHASEの場合, F_OUT(標準出力ファイル), F_STATUS(ジョブステータスファイル), F_ENF(構造緩和/分子動力学シミュレーションの際のエネルギーや力の最大値の変化を記録したファイル)を選択することが可能です.
- モニターボタン: このボタンを押しこんだ状態にすると, 選択中のファイルの監視をはじめます. 引っ込んだ状態にすれば終了します.
- グラフ描画ボタン: 監視しているファイルによっては, 途中経過を内蔵のグラフツール(第 10節)を利用してグラフ化することも可能です. その場合にこのボタンを押しこんだ状態にしておくとグラフが描画されます.
例として, 図 6.2にSCF計算中にF_OUTファイルを監視し, その途中経過をグラフ描画している様子を図示します.
図 6.2:
SCF計算中にF_OUTファイルを監視している例. グラフは, 赤の実線が全エネルギーの経過, 青の実線が前ステップとの全エネルギーの差の経過を表します.
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- 出力領域: ここに監視内容が記載されていきます.
jkoga
平成22年4月27日