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表示のカスタマイズ
描画色などのカスタマイズの施し方を説明します. メニューから``Preferences''
``appearance''と選択してください.
図 8.7のGUIが現れます.
図 8.7:
表示の詳細設定を行う場合に利用するGUI.
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この画面の利用法を下記します.
- ``font''領域: ここでビューアー上で表示される文字列のフォントを選択することができます. ``choose''ボタンをクリックすると付録A.1.2で説明しているフォント選択ダイアログが起動するので, お好みのフォントを設定してください.
- ``background color''領域: 背景色を選択できます. ``choose''ボタンをクリックすると付録A.1.3で説明しているカラー選択ダイアログが起動するので, お好きな背景色をお選びください.
- ``render atoms by'': 原子の描画方法を選択できます. ``sphere'', ``filled circle'', ``null''という選択肢がありますが, それぞれ球, 塗りつぶした円, そして原子を描画しない, という選択に相当します. ``sphere''よりも``filled circle''の方が, ``filled circle''よりも``null''の方が描画に掛かる負荷は軽いので, 系の大きさやお使いのマシンの描画性能に併せてお選びください.
- ``bond properties''領域: ここで, 結合の表示の仕方を変更することが可能です.
以下の項目を設定することができます.
- ``bond factor'': ボンドの描画判定に関わる値を指定できます.
ボンドは, 二原子間の距離がその二原子に対応する``covalent radius''
(第8.7.2節参照)の和に, ここで指定した値を掛けた値よりも短い場合に描画されます.
- ``bond width'': ボンド描画時の, ボンドの太さを指定できます.
- ``bond color'': ボンド描画時の, ボンドの色を指定できます.
- ``use wire'' : 有効にすると, 円筒ではなく素朴な線でボンドを描画します. こちらの方が描画に掛かる負荷は軽いので, 状況に応じて有効にしてください. 特に第 8.11節にて説明する動画表示のフレームレートにご満足いただけない場合有効にしていただくことをお勧めします. 原子を``filled circle'', ボンドをwireとした例を図 8.8に図示します.
図 8.8:
原子の描画を``filled circle'', ボンドの描画をwireとした例.
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- ``cell properties''領域: ここで, セルの表示の有無などを指定できます. 以下の設定項目を用意しています.
- ``draw cell'': セルを描画するか否かを指定できます(ただし有効なセルパラメターを記述している必要があります).
このチェックボックスをチェックした状態の時, セルが描画されます.
- ``use wire'': 有効にすると, ボンドの場合と同様円筒ではなく素朴な線でセルを描画します.
- ``cell width'': セル描画時の, セルの太さを指定できます.
- ``cell color'': セル描画時の, セルの色を指定できます.
- ``scale'' 領域: ここでは, 系の表示上の大きさを設定することが可能です.
以下の設定項目があります.
- ``scale(system)'': 画面に対し系全体の大きさを指定します(画面は, 差し渡し2.0です).
- ``scale(atoms)'': 系に対し, 原子の大きさをどの程度にするかを指定できます.
- ``resolution''領域: ここでは, 原子やボンド, セルを描画する際の解像度を
指定することが可能です. 解像度を大きくすれば表示は美しくなりますが, マシンパワーも
それだけ必要になります. お使いの環境, 表示させたい系の大きさに応じて適宜変更してください.
以下の項目を編集できます.
- ``resolution(atom)'': 原子の解像度を変更します.
- ``resolution(bond)'': ボンドの解像度を変更します.
- ``resolution(cell)'': セルの解像度を変更します.
- ``auxiliary info''領域: ここで, 上記以外の補助的な設定を行います. 以下の設定項目を
準備しています.
- ``set axis'':
,
,
方向を表す軸を描画するか否かを指定できます. このチェックボックスを
有効にしている場合, 軸が描画されます.
- ``set legend'': 凡例を描画するか否かを指定します. このチェックボックスを有効にしている場合,
凡例が描画されます.
例として, 図 8.9に図 8.1のSi-H系を凡例込みで図示します.
- ``set label'': 各々の原子にラベルを割り付けて表示します. ``set label''チェックボックスを
有効にしている場合ラベルを表示します. また, その際``label offset''テキストフィールドに指定した数字
分だけ原子の中心から離れて描画します.
例として, 図 8.10に図 8.1のSi-H系をラベル込みで図示します.
図 8.10:
ラベル込みでSi-H系を表示した例.
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- ``mobility'': PHASE仕様にある, ``mobility''属性を``1''にした原子の表示方法を変更することが可能です.
``mobility''チェックボックスを有効にすると``mobility''が``1''の原子は, となりの``show mobile atoms''
リストに合わせて描画方法が変化します. なお, ``show mobile atoms''を``darker''に指定していると暗く,
``brighter''に指定していると明るく表示します.
例として, 図 8.11に, 図 8.1のSi-H系のいくつかの原子の``mobility''を``1''に
し, ``mobility''をチェックし, ``show mobile atoms''は``darker''とした状態で描画した図を表示します.
図 8.11:
``mobile atoms''を``暗く''表示した例.
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- ボタン領域: ボタン領域: 変更を反映させる操作を行います.
- ``redraw'': 設定した項目を反映し, 再描画を行います.8.2
- ``save'': 設定項目をディスクに保存します
- ``close'': Property Editorを, 変更部分を保存せずに閉じます.
- ``save & close'': 図 8.7を, 変更部分をディスクに保存してから閉じます.
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jkoga
平成22年4月27日